私たち一人ひとりの力は弱いですが、労働組合に入り憲法で保障された団体交渉権や現行法律を活用すれば、雇用確保、労働条件の改善・向上を獲得することができます。
電機・情報ユニオンはこれまで、職場のみなさんと力を合わせて実現してきました。
「退職願」を取り消して、雇用を継続
大手半導体の九州事業所で働くAさんは、早期退職募集の面談で退職勧奨を受け、部長に「君を必要としていない」と言われて錯誤し、「退職願」を出しました。
友人からのメールで送られてきたビラで電機・情報ユニオンを知り、相談しました。Aさんは上京して団体交渉に参加。
会社は「本人が撤回するというなら辞めさせるわけではない」と「退職願」の撤回を認め、雇用を継続しました。
過重労働での病気休業を認めさせる
派遣された会社で、契約にない仕事を次々と増やされ過労、さらにはセクハラも。体調をこわして「何とかしてほしい」と電機・情報ユニオンに加入。
電機・情報ユニオンの調査で、偽装請負、二重派遣などの法違反が明らかになり、労働局が是正指導。団体交渉で病気休業を認めさせ、賠償金も獲得しました。
「転籍か退職か」を団体交渉ではね返す
電機大手のグループ会社は「社員全員を委託先への転籍か、早期退職か」のリストラを強行。
電機・情報ユニオンのBさんは「黒字経営なのに整理解雇は許せない。いっしょにたたかおう」と同僚によびかけ、組合員を増やして理不尽なリストラに反撃。数回の団体交渉と事務折衝で、解雇を撤回させ、雇用を確保しました。
管理職への片道切符の出向強要をやめさせた
大手電機メーカーの技術者(管理職)が派遣会社へ出向を命じられた。「帰るあてのない出向で年収が300万円も減る。こどもの教育のためにも頑張るしかない」と電機・情報ユニオンに加入。団体交渉で「本人の意思を無視した出向強要やめよ」と会社に要求。
会社は「本人が希望しないなら出向命令は取り消す」と回答し、管理職としての雇用と身分を保障させた。管理職の地位守る。
1年半さかのぼり不払い残業を是正
会社が「残業時間は、10時間以内に」と勝手に決めサービス残業をおしつけ。体調をこわし電機・情報ユニオンに相談し、労基署に申告して組合が会社と団体交渉。
会社は労基署の指導に従い1年半さかのぼって本人と職場の仲間の未払い残業代を支払った。残業代80万円。
「仕事は自分でさがせ」退職強要やめさせた
会社は「客先の都合でプロジェクトが中止になった。次の仕事は自分でさがせ」と言って嫌がらせ、退職強要。
組合に加入して「退職強要をやめ、会社の責任で仕事を保障しろ」と団体交渉。会社は退職強要をやめた。雇用と仕事を保障。